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帯鋸盤: 鋸車径Φ1200,1350,1500㎜のいずれか
帯鋸盤:鋸周速通常3200m/分程度、 凍結期2400m/分程度
帯鋸盤:セリープッシュ方式 (挟み方式の選択も可)
帯鋸:厚み18G(Φ1200㎜,Φ1350),17G(Φ1500㎜)
帯鋸:材質SKS5
帯鋸:歯先ステライト溶着
近年、製材工場の大型化や高速化の要望が増す一方、後継者不足のために帯鋸加工技術者(以下、目立士(めたてし)と表記。)への負荷の増加が問題となっています。
当社は、製材の高速化並びに、帯鋸のメンテナンス負荷の軽減と性能の安定を実現した新型帯鋸製材システム「NTBシステム」を開発しました。ユーザー、帯鋸加工業者、そして私共が、これからも帯鋸製材の価値を共有できるシステムの提供を目指します。
私たちが目指している姿は、帯鋸と帯鋸盤が最高にマッチングした状態が確保された上で、製材ユーザー、目立士、私たち機械メーカーの3者の創意工夫により高みを目指す姿です。私たちは、製材生産が機械のみで完結するのではなく、「ユーザーのノウハウや保守管理」、「最高の能力を発揮する目立技術」、「機械性能と耐久性・サポート体制」などが、高い次元で相乗効果を発揮する有機的なシステムの提供が必要であると考えています。
従来の帯鋸には、製造時に目立士による腰入れやバック加工と、また使用中にはその修正作業が必要となります。NTB帯鋸は、特殊鋼メーカーに特注した曲線形状の素材を、自社にて精密にアーチ状に研削、接合するだけで、自ずと均一なバック量をもった形状となるよう設計されています(特許取得済)。また、腰入れも不要とし、鋸車に掛けた際に鋸身が反るのを抑える処理を製造時に施すのみで、使用中の形状の狂いが極めて起きにくく、鋸ごとの性能のバラツキが出にくい、シンプルな帯鋸を開発することに成功しました。
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帯鋸盤は、薄い刃物(=帯鋸)をネジ等で固定していない、極めて特殊な切削装置です。その機能を突き詰めれば、帯鋸を安定して走行させ、鋸身がねじれるのを抑え込むこと。シンプルで腰入れのないNTB帯鋸にベストマッチする、高性能な帯鋸盤を新開発し、両者をセットで用いることで、従来を遥かに超える超高速製材を実現できるようにしました。NTB帯鋸盤には、振動特性、鋸車面の形状や耐久性、鋸車回転性能、セリー、おが粉への配慮など多くの新設計やノウハウが詰め込まれています。
NTBシステムにより製材速度の高速化が容易に実現でき、製材生産量が向上します。例えば、現状で3m原木1本を製材速度35m/分で4通し、サイクルタイムが54秒であった場合、70m/分の高速製材になると、サイクルタイムは44秒となり、22%超の大幅生産量増になります。(ちなみに、ランニング試験では、鋸交換は1シフト1回)また、ヘッド機の通し回数を増やすことで、次工程の機械台数の削減、省スペース・省人化により経費削減が期待できます。さらに、鋸割れの発生や性能不良の鋸の出現などが極めて少なくなり、生産中断時間も削減されます。
従来の帯鋸では、部分的に塑性変形を与えて腰入れ量やバック量の調整を行っているために、再研磨により鋸身の幅が減ってくると、そのバランスが崩れ形が狂ってきます。また、腰入れの仕方によっては鋸割れが発生しやすいなどの問題があり、目立士にとっては煩わしい修正作業が必要となります。また、この技術の習得には経験と勘が求められ、腕の見せ所である一方で、非常に属人的な技術と言えます。NTB帯鋸を使用すれば、この煩わしい作業から解放されるため、目立士は仕上げ作業に集中でき、高性能な帯鋸が安定的に供給されやすくなり、常に安定した製材生産が可能となります。