送材力と耐久性に優れた新型ハーベスタ「GPH-45A」の販売がスタートした。今回は、その実力の秘密に迫る。
素材生産の効率を向上させる
ハーベスタの最新型
従来機である「GPH-45」の基本コンセプト「
送材力と耐久性に優れたシンプル構造」を継承しながら、トータル性能のさらなる向上を追求した「GPH-45A」。抜群の送材力を支えるのは、新たに装備された「
高耐久低摩擦スパイククローラチェーン」だ。3列式の幅広クローラに装着された無数のスパイクが、材を確実に捉え、余すことなく力を伝える。
※トップ画像が高耐久低摩擦スパイククローラチェーン
加えてパワフルな油圧モーターを搭載し、各部強度も見直したことでGPH-45に比べて16%も送り力を向上させることに成功した。クローラチェーンは摩擦抵抗の少ない滑り軸受を内蔵しているため、チェーンオイルの消費量も最小限に。機械経費の削減にも貢献する。
材の測長精度を高めるために「
クローラ内蔵メジャリングユニット」を搭載したことも見逃せないポイント。
左右のクローラに内蔵された測尺装置が、計測ミスの発生を未然に防ぐ。「
左右計測制御」と呼ばれる機構を備えることで、スリップによる計測ずれも起きにくくなった。
また万が一スリップが発生したときにはそれを知らせる検知機能も搭載されている。これらの技術によって、測長精度の安定化を実現した。
コントローラもバージョンアップ。搭載されているのは専用の「
GP-CANコントローラ」。7インチのカラー液晶ディスプレイは、多彩な情報を見やすく表示する。
GP-CANコントローラ
感圧式タッチパネルを採用したことで、操作性も向上。手元のノブスイッチで全ての操作が可能なので、レバーを持ち替えることなく一連の作業をスムーズにこなすことができる。
登録可能な測長設定値は4樹種×4品質(A材、B材、C材、D材)の16種類。樹種ごとに個別の測長設定値を設定することも可能だ。電気系トラブルや禁止操作を画面に表示して知らせる故障検知機能も搭載されているため、万が一の故障にもスムーズに対応できる。
もちろん伐倒・造材性能の高さも従来機に引けを取らない。効率的な伐倒作業に欠かせないチルト機構や、材を確実に掴んで抱え上げる並行リンク機構、太い枝も難なく落とす3枚の幅広カッタを引き続き搭載している。
過酷な作業に耐える強度と耐久性、部品点数を減らしたシンプル構造によるメンテナンス性の高さも健在。
素材生産の効率をさらに高めたいと考える事業体にうってつけの一台となること間違いなしだ。
ハーベスタGPH-45Aについて詳しく
GPH ハーベスタ/GPi グラップルハーベスタ
送材力と耐久性に優れたシンプル構造のハーベスタ(GPH)/送材力とグラップル性能を追求したハイスペック仕様機(GPi)
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